四つ葉工房|株式会社悠木社

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夏の太陽と冬の太陽は別物

2025年10月15日

こんにちは。
 
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
 
先日、末っ子の三女が地元のイベントで相撲大会に出場しました。
年長さんの女子30人ほどによるトーナメント戦だったのですが、うちの子はクラスでも1、2を争うほどの小柄な体格。
「どうかなぁ、1回くらいは勝てるかなぁ」と妻と話していたのですが、いざ始まってみると――現役時代の朝青龍(少し古いですね笑)を思わせるような上手投げ(もどき)を連発し、まさかの決勝進出!
 
決勝では同じく小柄ながら押し相撲で勝ち上がってきた子と対戦しましたが、惜しくも力負け。
最初は「1回勝てれば十分」と思っていたのに、準優勝と聞くと親のほうが悔しくなってしまいました。
本人は来年のリベンジに向けて、すでに意気込んでいるようです。
 
さて、本題です。
今回は「太陽」との付き合い方について。
 
ご存じの通り、太陽は非常に大きな熱源です。
季節を問わず、私たちの暮らしにエネルギーを与え続けています。
冬にはありがたい暖房のような存在ですが、夏にはまさに「自然の灼熱ヒーター」。
これは太古の昔から変わらない自然の摂理です。
だからこそ、私たちのほうが上手に「太陽との付き合い方」を考える必要があります。
 
 
こちらのパースは、以前私が描いたプランの陽当たりシミュレーションの結果です。
同じ敷地条件・間取りで、外の庇(霧よけ)を「8月の正午にギリギリ日差しが入らない」ように調整しました。
(ちなみに、夏至である6月を基準にする場合もありますが、実際には7〜8月のほうが気温が高いため、そちらで検討するのが現実的です。)
 
夏は日差しが窓の下枠ギリギリで止まり、冬はしっかりと室内の奥まで光が届くようになっています。
断熱性能の高い住宅であれば、真冬でも日中は太陽の熱だけで快適な室温を保てることもあります。
 
軒を深くすれば夏の直射日光を防ぎやすく、デザイン的にも美しい一方で、冬の暖かい日差しを取り込みにくくなるという側面も。
逆に軒を浅くすれば冬場は陽の恩恵を受けやすいですが、夏は暑さ対策が必要になります。
 
 
図を見ると、夏に窓から入る日射量は約73%にも達するとのこと。
キューブ型のように軒が全く出ていない住宅では、ほぼ100%の日射を受けてしまいます。
ただし、シェードや庇を後付けすることで日差しをコントロールすることも可能です。
 
つまり、夏の太陽と冬の太陽は「まったくの別人」。
けれど、私たちがその特性を理解し、工夫しながら上手に付き合っていけば、一年を通して快適で心地よい住まいをつくることができます。
 
それでは、また。 

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