四つ葉工房|株式会社悠木社

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みんながリビングで勉強できるわけでは...

2025年07月06日

こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
 
実は少し前に手術で入院していました。
病名は「虫垂炎」、いわゆる盲腸です。
 
腹痛で一睡もできず、夜中に市内の総合病院へ。CT検査の結果、虫垂に炎症があり、しかも進行していたため、翌日には緊急手術を受けることになりました。
 
全身麻酔は人生初。
昔読んだ漫画を思い出して「麻酔ってゆっくり数えて7で落ちるのが理想なんですよね?」と看護師さんに尋ねたところ、「それ漫画の見すぎですね」とバッサリ(笑)
 
「絶対に眠くなる前に耐えてやる」と意地を張ってみましたが、気づけば手術は終わっており、病室のベッドの上。なんとも不思議な体験でした。
 
術後の先生によれば、破裂寸前だったとのこと。破裂して腹膜炎を起こしていたら、もっと長く入院していたかもしれないと聞き、ぞっとしました。
 
本当は1週間の入院が望ましいとのことでしたが、お願いして術後2日で退院。
無理をしてしまった分、仕事のスケジュールでご迷惑をおかけした皆様には、本当に申し訳なかったです。
病院の皆さんにも、心から感謝しています。
 
虫垂を切除したので再発はありませんが、あの痛みは二度とごめんですね。
そして40歳になっても盲腸になるんだなぁ、としみじみ感じました。
 
入院中、ふと思ったのは「これからの健康のこと」。
以前は「まだ若い」と思っていたけれど、最近は体力も落ちてきたし、年齢とともに病気のリスクも増えていくのだろうなと。
将来のことや、子どもたちのことまでいろいろと考えました。
 
ただ、今は元気になって、いつも通りの生活に戻っています。
やっぱり「健康に暮らせる」って、それだけで幸せなことなんですね。
 
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。
 
「リビング学習」という言葉を聞いたことがありますか?
 
私が子どもの頃は「勉強は自分の部屋で静かにやるもの」というのが一般的でした。
でも数年前から「リビングで勉強している子どもの方が成績が伸びる」といった情報が増え、リビング学習の考え方が一気に浸透しました。
 
若いころにこの話を聞いたときには、
「確かに自分も部屋にこもると漫画読んだり寝たりしてたなぁ。
親の目がある場所の方が気が引き締まるのかも。でも本当に集中するならやっぱり静かな部屋がいい気もするな…」なんて思っていました。
 
今なら、はっきりと答えられます。
リビング学習にも個室学習にも、それぞれメリット・デメリットがあります。
大切なのは「どちらが良いか」ではなく、「その人にとってどちらが合っているか」です。
 
たとえば私は音に敏感なタイプで、静かな環境の方が集中できます。
こういう人を「聴覚のノンスクリーナー」と言います。
逆に、周りの音が気にならず、効率が変わらない人は「聴覚のスクリーナー」と呼ばれます。
 
この“スクリーナー/ノンスクリーナー”という特性は、聴覚だけでなく、視覚や触覚にもあります。
どちらが優れているという話ではなく、ただ“違う”だけなんですね。
 
たとえば、お子さんが視覚や聴覚のノンスクリーナーだった場合、リビングにスタディコーナーを作って「ここで勉強しなさい」と言っても、集中できないかもしれません。
 
家族で特性がバラバラな場合、それぞれの環境を整えるのは間取りだけでは難しい。
でも工夫次第でサポートできます。
 
【視覚が敏感な場合】
・周囲をすっきりさせて情報を減らす
・壁に向けて机を配置する
・カーテンやパーテーションで視界を制限する
 
【聴覚が敏感な場合】
・音源から離れた場所に机を置く
・ノイズキャンセリングヘッドホンを使う
 
「リビングだと集中できなさそうだから、部屋で勉強させよう」と思っても、YouTubeやゲームが気になって集中できない可能性も。
かといって、部屋に何も置かなくても、今度は寝てしまうかもしれません。
 
つまり――
大切なのは、「どこで勉強させるか」ではなく、「その子にとって集中しやすい環境を整えること」。
 
住まいづくりをする際にも、そうした特性に目を向けた提案をしていけたらと思っています。
 
ぜひご家庭での学習環境づくりの参考にしてみてください。
 
それでは、またお会いしましょう! 

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