水戸市の人口推移から読み解く県都の今と移住先としての実力【首都圏からの引っ越しはあり?】
2026.06.05
2026.06.05

「首都圏は家賃が高いし、そろそろ移住も視野に入れたい。なかでも茨城県は気になるけど、田舎すぎるのも不安…。県庁所在地である水戸市ならどうだろう?」
そんなふうに考えて、まずは水戸市の人口について注目された方も多いのではないでしょうか。
人口の動きは、その街がいま「選ばれているのか・選ばれていないのか」を映す、わかりやすい指標の一つです。
こんにちは!今回もイエタッタ茨城・編集部の「K」がお送りします!
本記事では、首都圏から水戸市への引っ越し・移住を検討している方に向けて、水戸市の人口推移を「過去5年」と「20年スパン」の両方から読み解いていきます。
ざっくりですが、内容は以下のとおりです。
表面にある数字だけを見ると、水戸市の人口は微減。
ですが、中身まで分解していくと、「県都らしい安定感」や「都会すぎず田舎すぎない、ちょうど良い都市規模」を兼ね備えた街であることも見えてきます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
目次

まずは客観的な数字から押さえていきましょう。
常住人口:国勢調査をベースに毎月推計される「その地に暮らしている人数」の値
世帯数:何世帯が暮らしているか。住宅マーケットの規模と直結
住民基本台帳人口:住民票ベースの人数(外国人含む・含まないの2系統あり)
それぞれの推移を見ていきます。
水戸市の常住人口は、令和8年1月1日時点で265,825人となっています。
国勢調査ベースで20年の人口を並べると、次のような形です。
| 年 | 常住人口 |
| 平成17年(2005年) | 262,603人 |
| 平成22年(2010年) | 268,750人 |
| 平成27年(2015年) | 270,783人 |
| 令和2年(2020年) | 270,685人 |
| 令和8年1月1日(推計) | 265,825人 |
平成22年〜令和2年の10年間はほぼ27万人台で横ばい、直近5年で約5,000人減。
年あたり1,000〜1,500人程度の減少ペースで、人口は緩やかに縮小しています。
人口だけ見ると下降気味ですが、世帯数は逆に増加傾向です。
| 時点 | 世帯数 |
| 令和2年10月1日(参考:国勢調査) | 122,598世帯 |
| 令和8年4月1日(参考:住基) | 133,682世帯 |
| 令和8年4月1日(参考:県推計) | 128,700世帯 |
統計の取り方で数字に差はあるものの、いずれの系統でも世帯数は前回比で増えている点が共通しています。
令和2年国勢調査時点で5年前比+5,008世帯(+4.26%)と大きく伸びました。
参考:水戸市オープンデータ
1世帯当たりの人員は減少しており、単身世帯や核家族世帯が増えていることがうかがえます。そのため、人口が大きく伸びていなくても、住宅へのニーズは一定程度保たれていると考えられます。
外国人を除いた日本人の住民基本台帳ベースだと、減少トレンドはもう少しはっきり見えます。
2025年1月1日時点で263,038人(前年比-0.68%、-1,812人)で8年連続の減少です。
一方で、外国人を含めた数字を見ると、また印象は変わります。
外国人人口は4,429人で県内有数の水準にあり、増加基調です。
参考:生活ガイド.com
日本人は減、外国人は増。これは今のTX沿線市町村にも共通して見られる構造で、県都・水戸市にも同じ傾向があらわれています。

「人口が減っている=住みにくい街」と判断するのは、少し早計かもしれません。
減少の中身を分解してみると、引っ越しや移住先としての評価は変わってくるはずです。
水戸市の年間の出生数・死亡数を見てみましょう。
出生数:1,820人(令和5年)
死亡数:3,288人(令和5年)
自然増減:-1,468人
水戸市の人口減少は、出生数より亡くなる方の数が多いという「自然減」も影響しています。
これは全国の地方都市に共通する人口構造の問題で、街そのものの魅力とは違う要因で起きています。
引越しによる人の出入り(社会動態)を見ると、別の景色が見えてきます。
転入者数:10,691人
転出者数:10,130人
増減:+561人(転入超過)
水戸市は出ていく人より入ってくる人の方が多い街となっています。
「魅力がなくて人が出ていっている」というイメージとは少し違った事実です。
なお、婚姻件数も1,127件(人口1000人当たり4.21件)で県内上位に位置しており、ライフイベントの動きも活発な街でもあります。
ここまでの数字を整理すると、水戸市の今の姿は以下のように要約できます。
人口の総数は微減ではある反面、世帯数や外国人人口の増加が見られています。
また、人口の減少の実態は「自然減」であること、引っ越しベースでは転出より転入が上回っていること。
このように中身を分解してみると、水戸市は街としてしっかりと選ばれているということがわかります。

総数が緩やかに減っていても、水戸市は依然として県内最大の都市です。
なぜその規模が維持されるのか。筆者の目線で4つの理由を整理します。
水戸市は、首都圏へのアクセスの良さが大きな強みです。
JR常磐線特急「ひたち」:上野~水戸間ノンストップで運行、上野駅から最短約65分/東京駅から約72分
特急「ときわ」:柏・土浦・石岡・友部などに停車。東京駅から約81〜91分
水戸駅・赤塚駅・内原駅と、市内に複数の駅がある
出典:JR東日本「常磐線 特急時刻表、ジョルダン「東京⇔水戸 ひたち・ときわ時刻表」
「在宅勤務メイン+週1〜2回の都内出社」というスタイルなら、水戸市は無理のない通勤圏といえます。
水戸市は茨城県の中心都市で、県内随一の生活インフラが揃っています。
商業施設:水戸京成百貨店、エクセル(駅ビル)、イオンモール水戸内原 など
医療:県立中央病院、水戸赤十字病院、水戸済生会総合病院など
行政・文化:県庁、県立図書館、水戸芸術館、ケーズデンキスタジアムなど
田舎すぎる暮らしは不安という首都圏ファミリーにとっては、日常の買い物・医療・教育がしっかりと市内で完結する安心感は大きいはずです。
子どもの夜間救急や専門医療まで含めて、近場でカバーできる強みがあります。
水戸市は子育て支援も充実しています。
代表的な施策を挙げると次のとおりです。
詳細は「水戸市公式サイト」や子育てナビの「みとっこ一丁目」で確認できますが、当サイトでも記事でまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。
【保存版】水戸市の子育て支援情報まとめ!網羅的に解説します!
水戸市は、田舎すぎず、都会すぎないバランスも大きな特徴です。
首都圏から移住する子育て世帯にピッタリな環境といえます。

ここからは家づくりメディアの目線で、子育て世帯にとっての水戸市を整理してみます。
国土交通省が2026年3月に発表した公示地価では、住宅地は5年連続の上昇となり、東京23区の住宅地は前年比+9.0%と上昇幅をさらに拡大しています。
参考:国土交通省「2026年公示地価」(PLAZA HOMES解説)
横浜市でも住宅地の坪単価平均は100万円/坪に達し、3年連続で上昇トレンドが続いています。
ファミリー向けの土地となれば、横浜市内の主要区では平均5,000〜7,000万円台というのが現実的な水準で(西区6,808万円、神奈川区5,562万円、中区5,556万円ほか/ウチノカチ 横浜市の土地価格相場)、ここに建物代が乗ると総額1億円が見えてくる。これが今の首都圏の住宅事情です。
これに対して水戸市の住宅地は、エリアにもよりますが、首都圏ベッドタウンの数分の1の水準で、同じ予算でも「広めの平屋+庭付き」「子ども部屋を一人ずつ持たせる」といった理想も現実的となる価格帯です。
茨城県への移住を検討するとき、水戸市と並んで候補になりやすいのが守谷市・つくば市あたりです。
3エリアの特徴を整理すると、以下のようになります。
| 比較軸 | 守谷市 | つくば市 | 水戸市 |
| 都心アクセス | TXで秋葉原32分 | TXで秋葉原45分 | 特急で東京駅65〜75分 |
| 人口トレンド | 微増 | 増加 | 微減(市外からの転入は多い) |
| 地価 | 上昇傾向 | 上昇傾向 | 落ち着いている |
| 都市機能 | 生活完結型 | 研究都市・商業 | 県都クラス |
守谷市・つくば市は「TX沿線の便利な街」、水戸市は「県都インフラを享受する街」、というすみ分けです。
「在宅勤務がメインで家にコストをかけたい」「子育て・医療・教育のインフラが揃った街がいい」と考える方には、水戸市が刺さりやすいかなという感覚です。
水戸市は以下のような人に向いています。
✅在宅勤務メインで月数回の都内出社で済む
✅子どもの教育・医療を妥協したくない
✅田舎暮らしすぎは不安
✅首都圏の混雑・高騰からは離れたい
✅広めの戸建てに憧れがある
✅子育て支援の手厚さを重視したい
3つ以上当てはまるなら、水戸市は十分に候補となる街です。
人口の動きとあわせて確認しておきたいのが、土地価格の動向です。
水戸市は地価が落ち着いているとはいえ、エリアごとに差があります。
駅近の利便性重視か、千波湖周辺の自然重視か、内原・双葉台といったファミリー向けニュータウン重視かなど、住みたい地域によって適正価格は変わってきます。
人口・土地価格とあわせて、実際の住みやすさもチェックしておきましょう。
当サイトでは、水戸市の住みやすさをエリア別に比較しています。
【水戸市の住みやすさの実情】マイホーム適正とエリア別比較も解説
水戸市は、地元密着の工務店から、県内中堅ビルダー、全国展開の大手ハウスメーカーまで、幅広い選択肢が揃っているエリアです。
土地探しから始める方、すでに土地のあてがある方、平屋や2世帯住宅を検討している方など、それぞれに合った住宅会社が見つかります。
イエタッタ茨城なら、施工エリア・得意分野・施工事例から、水戸市対応の会社を比較できます。気になる会社が見つかったら、そのまま資料請求も可能です。
最後に、本記事のポイントを整理します。
・水戸市の常住人口は265,825人(令和8年1月1日)で、直近5年は緩やかな微減
・減少の主因は「自然減」で、引越しベースでは転入超過(+561人)
・世帯数は増加基調、外国人人口も増えており、住宅需要・街の活力は維持されている
・県内最大の都市規模が保たれているのは、首都圏アクセス・県都インフラ・子育て支援・ 自然と教育のバランスという4つの強みがあるから
・守谷市・つくば市が「TX沿線の便利な街」だとすれば、水戸市は「県都インフラを享受する街」
総数だけ見れば微減でも、中身を見れば、首都圏から移住する子育て世帯にとってリアルな選択肢になりうるのが水戸市です。
街の輪郭がつかめたら、次に決めるべきは「誰と家を建てるか」。
水戸市で家づくりを検討するなら、まずは対応可能な住宅会社の情報収集から始めるのがおすすめです。
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