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「暗い老後」と「明るい老後」の分かれ道

2025年01月07日

「老後資金」は「住宅資金」と「教育資金」と共に人生の三大資金と言われています。
リタイアした後の資金(老後資金)をどのように準備していくのかを考えながら家づくりをした人と、そうではない人とでは、老後の暮らしにくっきりと明暗が分かれると考えています。

 

ですのえ、リタイア後の資金をどう準備するのかを考えながら家づくりの予算計画を立てることをオススメしているのです。

 

では、それを実行するためには何をどのように考えればいいのでしょうか。

 

まず、リタイア後の資金計画を建てる上で知っておいてもらいたいことが、豊かに暮らしていくためには一体どれくらいの費用がかかりそうなのかということです。

 

国が発表しているデータなどを参考にざっくりと試算してみると、おそらく月35万円ぐらいだと考えておいた方が良さそうです。(夫婦2人の最低生活費が22万円、それに旅行・趣味等の費用13万円を上乗せした合計金額)

 

この数字を把握するためには、自分が仕事を辞めたいと考えている年齢とその後、何年ぐらい生きそうなのかに420万円(35万円×12ヶ月)をかけていただくといいのかなと思います。

 

仮に65歳でリタイアすることを想定して、家系的に90歳ぐらいまでは生きそうかなとしたら、
420万円×25年=1億500万円というイメージです。

 

こう見ると、とんでもない数字ですよね・・・。

 

では、次に「年金」をどれくらいもらえそうなのか考えてみましょう。

 

仮に、規定通り65歳から年金をもらい始めるとしたら、どれくらいもらえるのでしょう。

 

今後は減っていく可能性もあるかもしれませんが、とりあえず現時点の基準で試算してみます。

 

仮に、ご主人が会社に勤め続け、平均年収500万円をもらい続けたとして、奥さんは扶養の範囲内で働き続けたとしたら、このご家庭が65歳からもらえる年金額はおおよそ22万円ぐらいです。

 

このご家庭の場合、贅沢をしなければなんとか年金だけで暮らしていくことは出来そうです。

 

しかし、それだけでいっぱいいっぱいなので、楽しくない老後生活を送らざるを得ないかもしれません・・・。

 

ですので、不足分である毎月13万円を25年×12ヶ月分、つまり3900万円をリタイアするまでに貯金していく必要がありそうです。

 

大変な数字ですが、これがリアルな数字で、家を持ちながら、子供たちを育てながら、実行していかないといけません。

 

✔️不足資金を賄う2つの対策

ここまでの話だと、
「ちょっと無理かも・・」「家は買えそうにないな・・」
と思ってしまったかもしれません。


とはいえ、これからお伝えさせていただく2つの対策さえ実行していただければ、個人的には全く悲観的にならなくていいと思っています。

 

1つ目の対策が「長期積立投資」を今すぐやり始めるということです。
なおかつ、働き続けている間ずっとやり続けるということです。

 

「長期積立投資」とは毎月(毎日でもOK)決まった額で投資信託を買い続けていくことです。

 

誰もがこれをやった方が良い理由は、一番お金が増える貯蓄方法だからです。

 

働いて稼いだお金の中で可能な限り多くの金額を「長期積立投資」に入れていってください。

 

端的に申し上げると「あなたも働きながらあなたが稼いだお金にも働いてもらう」という感じです。

 

そして、2つ目の対策が、リタイアする年齢を65歳から75歳に延ばすということです。
なおかつ、夫婦そろってです。出来れば奥さんも正社員で。

 

正社員になれば労働期間は余分に納税しないといけませんが、厚生年金に加入出来ればその分もらえる年金が増えるからです。

 

「えっ?それはちょっと・・・」と一瞬思われたかもしれませんが、真面目にこれをお伝えしています。

 

理由は2つ。

 

1つは仕事をしなくなったら毎日退屈になるから。

 

今後さらに長生き社会になるとしたら働かない期間を延ばしたらその分資金が必要になります。

 

もう1つは、75歳まで年金受給を遅らせると国民年金額が1.84倍になるからです。

 

その上、厚生年金を夫婦そろってもらえるとなると、貯金がほとんど出来てなくても年金だけでなんとかなるからです。

 

そのため、2つ目の対策として、夫婦そろって75歳まで働き続けることを推奨しています。

 

ただし、これは健康であることが条件になってくるので、あくまで第2の対策ではあります。

(所得があると納税も多めにしないといけなくなるし医療費も高くなってしまいますから)

 

というわけで、この2つを実行することを前提として家づくりをしていただければと思います。

 

そうすれば、「絶対に」とは言い切れませんが、ほぼ老後の心配をすることなくマイホームを持つことが出来ると思います。 

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