SIMPLE NOTE つくばスタジオ

電話

029-869-8011

SIMPLE NOTE つくばスタジオ

位置、広さ、数量

2024年10月21日

「子供のために」という想いは、家づくりの原動力の一つだと思います。
とはいえ、子供もいずれは家から出ていくことを考えると、子育て期間中のことだけではなく、子供が巣立った後まで考えて間取りをつくっておいた方がいいのではないでしょうか。

 

内装や設備は比較的簡単に変えられますが、間取りの変更は簡単ではありません。

 

子供部屋に関しては、最も合理的に考えた方がいいスペースだというのが個人的な意見です。

 

 

まず考えていただきたいことが、子供部屋を2階につくるのが本当に正解なのかどうかということです。
子供部屋を2階につくった場合、子供が小さいうち(中学生になるまで)は自分の部屋を使うことがないからです。

 

子供に限らず家族は1日の大半を過ごすのはLDKですし、子供たちが小さいうちはお母さんと一緒のい時間が多いですし、寝るのも親と一緒ですから。

 

結果的に、リビングやダイニングが子供たちのオモチャや服で散乱していくのはよく聞くお話です。

 

そして、1階にリビングとは別部屋か、充分な収納が確保出来ていない場合、子供のものを片付ける収納ボックスはリビングに置かざるを得なくなり、生活感があふれてしまうだけでなく、狭くて掃除もしにくいリビングになってしまうのではないでしょうか。

 

このようなことが想定されることから、子供部屋の位置を最初から2階に指定してしまうのは、少し考えたほうがよさそうな気がします。

 

子供部屋が1階にあれば、自分の荷物は自分の部屋に片付けられるでしょうし、親御さんが泊まりに来た時などもここを使ってもらえるし、子供たちが出て行った後も使い勝手がいいでしょうしね。

 

子供部屋は2階よりも1階につくっておいた方が、ライフスタイルの変化に応じて使い分けがしやすい、というわけです。

 

✔️コストに直結する広さと数量

続いて考えていただきたいことが、「広さ」と「数」についてです。

 

広さに関しては、寝室同様何を置く予定なのか?から考えるのがいいのではないでしょうか。

 

仮に部屋とは別でクローゼットがあり、置くものがシングルベッドと机だけであれば、4.5帖という広さで充分だと思います。

 

ハウスメーカーの住宅展示場や住宅会社のモデルハウスなどは、6帖でつくっている場合が多いのですが、思春期を迎えたとしても部屋に篭りっきりにならずに、寝るまでリビングで一緒に過ごすことが多いと思うので、子供部屋はそんなに広くつくる必要はありません。

 

冒頭でも述べましたが、遅かれ早かれ子供は家を出ていくでしょうから。

 

数に関しても、子供の人数に合わせてつくる(つくっておく)必要はないかもしれません。

 

子供が自分の部屋を使い出すのは中学生になってからの可能性が高く、仮に高校卒業と同時に家を出ていくとしたら、1人で部屋を使う期間は最大6年なので、兄弟姉妹の年齢差によっては使う時期が被らない可能性もあります。

 

そんなわけで、子供部屋は人数分つくる必要はなですし、どう考えてもつくらないといけないとしても3.75帖とか3帖という広さにしてもいいのではないかと考えています。
面積を広げるほど家のコストは上がっていってしまいますしね。

 

もちろん、子供部屋も予算に余裕があるなら広げていただいても問題ないので、この意見も参考にしつつ、考えてみていただければと思います。

 

次回は「収納」についてお伝えしていきたいと思います。

閲覧履歴

arrow