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合理的に考える力を・・・

2024年10月07日

家づくりのコストを下げるためには、二階建てにすることによって家をローコスト化するのが一般的なのですが、この手法は家を安く出来たとしても、土地や外構にかかるコストをダブルで上げてしまうため、全体のコストを落とすための方法にはなり得ません。

 

前回お伝えしたような間取りのつくり方を知っていれば、家のコストは上がってしまうものの、土地や外構にかかるコストをダブルで下げることが出来るため、結果的に、家づくり全体のコストを抑えることが出来ます。
しかも、住みやすさも格段にアップさせながら、です。

 

ですので、後者の選択肢を知っておいてもらいたいのですが、とはいえ、出来れば家のコストも上げないようにしたいとお考えになるのは当然だと思うので、ここからは家のコストを抑える方法についてお伝えしていきたいと思います。

 

家のコストは、使う材料や性能、面積や形など様々な要素に左右されますが、使う材料を妥協しても大幅にはコストは落ちないですし、性能に関しては国が定める基準に従わないといけないため、上げることは出来ても落とすことは出来ません。

 

対して、面積は削ればそれ相応にコストも削れるますし、削ることが出来そうなスペースは実は割とたくさんあり、それらを削ったとしても住みやすさや使いやすさが劣化する可能性もゼロに等しいです。
家のコストを落とすにあたっては、なくても問題ないスペースを削ることが最良の手段だと考えています。

 

 

✔️合理的に考えていくことが大事

 

家の面積を削る上で大事なこと、それは合理的に考えていくことです。
面積を削れば当然家が小さくなるのですが、ここで邪魔になってくる感情があります。
「家は◯◯坪はなければ!」という
「なんとなくのイメージ」です。

 

これがある限り、面積カットはかなり難しいのですが、冷静に考えていく合理的な思考が出来るようになると、意外となくても問題がないものが割とたくさん出てきます。

 

まずは「廊下」。
ただ通るだけの廊下も部屋や収納と同じようにコストがかかるわけですが、そもそもこれが絶対に必要という方は少ないのではないでしょうか。

 

廊下が出来れば、廊下が空気の循環を遮断してしまうため家全体に冷暖房が行き届きにくくなり、温度差が生まれる原因にもなります。

 

「高断熱高気密化」している理由は、家全体の温度差を限りなくゼロにするためでもあるので、その観点から考えてもいかに廊下を削るかが大きな鍵となります。

 

続いてが「階段」です。
もちろん、土地面積が40坪未満になれば、上に階を重ねていかざるを得ないのですが、ここ徳島ではほとんどの方が対象にならないのではないでしょうか。
つまり、ほとんどの方が「平屋」を建てることが出来るというわけです。

 

2階建てではなく「平屋」にすることが出来れば、「廊下」を限りなくゼロに近づけることができますし、上下階の温度差もなくせることから、家全体に冷暖房が行き届きやすくなるため、家の中の温度差をより小さくすることが出来ます。

 

2階をなくすことが出来れば、トイレの数も1つにすることが出来ます。

 

反論がある方もいらっしゃると思いますが、ここまでお伝えしたスペースは別段なくても支障がないと感じる方もいらっしゃると思います。

 

これらがなくなることによって、平屋が2階建てと変わらない価格で建てられるとしたら、前向きに検討してもいいんじゃないか、と思っていただけたのではないでしょうか。

 

次回は平屋を2階建てよりも安く建てられるようにするために、これ以外のスペースについて考えていきたいと思います。

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