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適切な広さとは?その理由も・・・

2024年08月19日

コロナ前と比較すると、建築費が25%ほど上がった現在。
その負担を少しでも軽減するためには、家の面積を圧縮するのがベストです。

 

そのためには、前回お伝えしたように「なくてもいい場所」を削る。
それと同時に、部屋の広さはもちろん、収納の広さまでも「どれくらいが適切なのか」を知る必要があります。

 

というわけで今回は、「適切な広さ」について伝えしていきたいと思います。

 

寝室や子供部屋はもちろん、広くつくるのが一般的なLDK(リビングダイニングキッチン)に関しても、必要以上に広くつくればコストに直結してしまうので、LDKに関しても言及していきますね。

 

✔️寝室に広さは必要なのか?

寝室は文字通り「寝るだけの部屋」です。
実際、家で過ごす時間の多くはリビングに費やしていると思います。

 

また、現在の家は収納も充実しており、タンスやドレッサーを寝室に置く必要はなく、テレビも薄型&壁掛けになったことで、テレビを置く場所も必要ありません。
そもそも、人によってはテレビ自体が必要なくなってきているぐらいです。

 

ですので、基本的に寝室にはベッドだけしか置かないという前提で広さを確保すればいいのではないでしょうか。

 

そう考えると、置くベッドの数とサイズにはよるものの、セミダブルを2台並べて置いたりシングルとダブルを並べて置くのであれば、6帖もあれば十分だったりします。

 

✔️子供部屋は狭くて十分?

子供部屋に関しても、広くつくる必要はない気がします。

 

その最大の理由は、子供たちはやがて家を出ていき、その部屋は「空き部屋」となるからです。

 

ですので、思春期に備えて部屋はつくってあげた方がいいものの、そこに多大なコストを割く必要はないのではないでしょうか。

 

個人的には、最大で4.5帖、コストカットのためであれば3.75帖でも事足りると考えています。
お子さんが3人以上居て、それぞれに部屋をつくってあげたいとお考えであるのなら、一人当たり3帖ほどで良いぐらいに思っていただくことをオススメしています。

 

✔️LDKを広くつくるとどうなる?

最後にLDKについて。
絶対的主役であるこのLDKでさえも、闇雲に広くつくるのはコストを押し上げてしまうだけじゃなく、別の問題にも直結しかねないので、適切な広さにすることをオススメしています。

 

では、その別の問題とは?

 

LDKは広くすればするほど、開放感を感じることが出来ます。
しかし、反面、広くなればなるほど空間に余白が生まれることになるのですが、その余白の大部分は、ダイニングスペースとリビングスペースの間に生じます。

 

その生まれた余白スペースには必ずと言っていいほど何か物を置きたくなります。
その代表的なものが、毎日使う物です。
おもちゃ、絵本、ランドセル、教科書、習い事道具、制服やパジャマも。

 

これと同じ現象が起こりやすいのが、LDKに隣接してつくられる和室とキッチン前カウンターです。
和室に関しては、客間として使うことが年に1回あるかないかであることが多いため、物置部屋になりやすいですし、キッチン前カウンターに関しては、料理の受け渡しなんて一日の中でもわずか数分だけである上、丁度いい高さの物置スペースとなります。いつの間にか生活雑貨が並べられているでしょうから。

 

というわけで、個人的には、無駄な余白はモノが増える原因となるため、たとえLDKでさえも無駄に広くつくらない方がいいと考えています。

 

もちろん、この考え方には反対の方もいらっしゃるでしょうし、予算的に問題がないのであれば、小さくする必要もないのかもれません。

 

というわけで、これから家を建てる方は、予算面も踏まえた上で「適切な広さ」についてご家族で話し合っていただけたらと思います。

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