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平屋の現実④

2024年07月01日

「家の中の温度環境」という観点ですと、昔の家に比べて今のお家はかなり「快適」になりました。
なぜなら、「ガラス」も「壁」も断熱性能が格段にアップしたからです。

 

その上、脱炭素の流れもあって更に断熱性能の強化が進んでおり、これからマイホームを購入される方は、暑さ・寒さに関しては体感でいうと極上なものを手に入れられます。
そのうえで「平屋」は、なおのことその恩恵を多く受けられるんです。

 

 

というわけで今回は、平屋の快適性についてお伝えしていきたいと思います。

 

まず、平屋が恩恵を多く受けられる理由についてですが、これは単純で、部屋が上下階に分かれないからです。
つまり、2階建てと比較して空気が循環しやすいということですね。

 

2階建てのお家で上下階の温度差をなくすためによく設置している、数百万ほどする空調システムを設置する必要がなくなり、その分のコストもカットできます。

 

そういった理由で平屋は、「快適性」だけでなくコスト面でも、2階建てを凌駕するわけです。

 

とはいえ、家の温度環境が優れているだけでは充分に快適であるとは言えません。

 

 

✔️快適性の鍵は「プライバシー性」

 

高性能住宅さえ建てれば快適性が担保されたように言われていますが、実際はそうではなく、快適性を語る上ではプライバシー性を外すことは出来ません。

 

例えば、南からの光が入れられれば、明るく快適な家になると思い込んでしまいがちですが、そのために南向きの土地を買い、南向きに部屋をたくさんつくり、南にたくさん大きな窓をつくってしまうと、どのような状況になるでしょうか。

 

部屋の中に入る直射日光が眩しすぎて、かえって居心地が悪くなりそうだと思いませんか?
テレビは見にくい、家具やインテリアが焼ける、やたらと暑い。このような状況になりますから・・・。

 

それだけでなく、このような間取りは他人から家の中が丸見えになるため、カーテンなしでは落ち着いて過ごせません。

 

当然のようにカーテンをつけ、カーテンを開ける際は窓を開けて換気をするわずかな時間しかありません。
また、直射日光がカーテンだけで防ぎきれない場合、シャッターまで下ろすことになります。

 

結果、家の中は薄暗くなってしまいます。
キッチンや脱衣室といった明るくあって欲しい場所さえも、照明なしでは使えないほどの暗所に・・・。

 

このようなお家が快適だと言えるのでしょうか。
そのため、平屋で快適性を高めるためには、プライバシー性のある間取りが必要不可欠なんです。
もちろん、これは2階建てでも同じことが言えます。

 

 

これから家を建てる方は、すでにお家を建てた方の家にお邪魔させていただくなど、経験者を参考にしてみましょう!

 

・実際暮らしてみてどうなのか?
・家の中は明るいのか?
などなど


聞いたりその目で確かめたりして、間取りについて考えてみてください。
プライバシー性も含めて、快適な家づくりを目指しましょう。

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