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収納と建築コスト

2024年05月06日

現在、建築コストが高騰しており、少しでもコストを抑えて家を建てるには、家の面積を抑えることが必要不可欠であり、図面の見方を知ることが重要です。
 
というのも、平面図(間取り図)を見ると部屋が狭く感じたり収納が少ないように感じるからです。
 
つまり、この不安から本来縮めないといけないのに逆に広げてしまう可能性があります。それにより、ローンを組む必要性が生じます。
 
そこで、図面の見方について解説します。
 
 
 
例えば、収納のポテンシャルは「床面積」というより「壁面積」に依存します。これを知らないと、床面積を増やして建築コストが上昇します。2帖の収納を追加するだけで、70〜80万円のコストがかかるという感じです。
 
とはいえ、2帖もの収納を追加でつくると入り口をどこにつくるかでも分量は変わってくるものの、一般的には1段あたり2.93m物が置けるようになるので、仮に棚板を4枚設置したとしたら5段トータルで14.65mも物が置ける場所が増えるのでかなりな収納アップにはなるのですが。。。

これが「床面積」増加による収納力アップという方法ですね。

 

 

一方、床面積を増やさずに収納力を高める方法として、壁面積を活用することがあります。

 

例えば、部屋の壁面を収納として活用することで、床面積を増やした場合と同等かそれ以上の収納力を得ることができます。

 

あるいは、長手方向に棚を設置すれば、1段あたり3m51cm物が置けるようになるので、先程の2帖の収納以上に物が置けるということですね。

 

もちろん、床面積は増やしていないので、コストアップも必要ありません。

 

ただし、壁面を収納として使う場合、部屋の有効寸法が減少するため、それが嫌だという方もいらっしゃるかもですし、
収納が丸見えになるので、隠すために「扉をつけたい」となると、扉1枚あたり4万円ぐらいのコストが増加するので、計12〜16万円はコストがアップしてしまうんですけどね。。。

 

とはいえ、それでも別途収納を作るよりは割安です。

 

 

✔️利便性VSコスト

また、収納を考える際には通り抜け動線や回遊動線を考慮する必要があります。通り抜け動線や回遊動線は壁が有効に使えなくなります。

 

つまり、床面積の割に収納のポテンシャルが低くなるというわけですね。

 

例えば4帖のウォークインクローゼットは、壁面積を有効に活用すれば1段あたり7mもの棚を設置することが出来るのですが、仮にこの収納を通り抜け出来るようにしてしまうと、その分量が一気に半減します。片側の壁しか使えなくなるからです。

 

通り抜け動線にすると、名目上は4帖収納があれど、実質は2帖分の収納しかないのと同じになってしまうというわけなんですよね。

 

このため、通り抜け動線を確保する必要性を再考することが重要です。


建築費を考慮すると、通り抜け動線にした場合ぐらいの収納力でなんとかなるなら、通り抜け動線をやめて収納を2帖にした方がいい考え方もできます。
 
単純にそれだけでコストを70〜80万円も縮めることが出来るからです。
 
 
というわけで、これから家づくりをお考えの方は、このような知識を持って間取りを決めていただけたらと思います。

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