シンク設計事務所
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丁寧に隙間を埋めることが重要
2025年04月14日
『ほどよい距離間の二世帯住宅』の気密測定を実施しました。
こちらの住まいの断熱仕様は、外断熱と内壁断熱のダブル断熱仕様になっております。
お客様のご希望により、南側の大きい掃き出し窓5カ所についてはオール樹脂トリプルガラスのAPW430仕様です。
5年ほど前から気密測定は全棟行っていますが、今回は気密測定について大事なポイントをお伝えしていきます。
大事なことは、とにかく考えられる家の隙間を無くしていくことです。



上棟して建物が立ち上がったあと、外部の梁まわりには建物を締めていくための金物の穴が開いています。
白い泡のようなものが見えていると思いますがこれはウレタンの断熱材で、金物がくる穴にウレタンを吹いて隙間を無くしています。
柱と梁、柱と土台のつなぎ部分は、わずかなすき間がある場合があるので、こちらもひとつひとつ確認してコーキングで隙間を埋めていきます。


玄関ドア廻りも隙間ができやすい部分です。モルタルで丁寧に隙間を埋めていきます。
梁の穴のウレタン施工、玄関ドア下の隙間埋めは、上棟後、職人さんにお願いするのではなく、私たちが現場で直接施工していきます。

長くなってしまいましたが、『ほどよい距離間の二世帯住宅』の測定結果です。

測定結果から、家の相当隙間面積は27㎠ということがわかりました。
実質延べ床面積は274.05㎡となり、計算すると0.098=0.1となりました。
C値は0.1㎠/㎡以下となり、ホッとします。
C値とは、住宅全体の隙間の大きさを延べ面積で割った数値で、単位は㎠/㎡です。この数値が小さいほど、住宅の隙間がなく気密性能が高いことを意味します。
高気密住宅と呼ぶにはC値1.0㎠/㎡以下にすることが目安とされ良いとされています。
C値0.5㎠/㎡以下となると、より高いレベルの高気密住宅です。

テープを使って表してみます。
この家全体の隙間が5㎝×5.4㎝=27㎠ほどの隙間ということになります。

今回は建て主様も立ち会いました。

『断熱性能の高い家』、『気密性能の高い家』が夏は涼しく冬は暖かい、室内の温度差が少ない快適な家となります。
いつもありがとうございます。
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